こんにちは!耕す太郎です。
僕のお嫁ちゃんは関西地方出身なので、たまに「なんでやねん」と鋭いツッコミを入れてきます。
この「なんでやねん」を標準語に変換して使用すると「なんでだよ」となってしまい、なんだか怒っているような印象を与えてしまいます。
「なんでやねん」は便利です。
全く怒っておりませんが、「なんでだよ」って事があったので、早速使って見ようと思います。
ヒマラヤスギ。
名前にスギって付いてるのに、マツ科。
なんでやねん!
ニホンカモシカ。
名前にシカって付いてるのに、牛の仲間。
なんでやねん!
それともう一つ。
「乳酸菌」
名前に「乳」が付いているし、乳製品から作られる菌だと思われがちですが、違います。
なんでやねん!
「乳酸菌」は、特定の菌を指す名前ではありません。
なんですと!
糖を養分として増殖し、乳酸などの有機酸を作り出す細菌の総称
なんです!
はい!どん!
そんな「乳酸菌」が重要な役割を果たす工程。
そう!
「酒母(しゅぼ)」です。
別名「酛(もと)」ともいいます。
読んで字のごとく、日本酒の元です。
先日記事でお伝えしたように、これを三段階で仕込んだものを絞れば日本酒の出来上がりです。
麹•蒸し米•仕込み水を1•4•6の割合で混ぜて、乳酸菌を発生させれば「酒母」の完成です。
生きた乳酸菌を使用する「山廃(やまはい)」や「生酛(きもと)」造りがありますが、人工的に作った「乳酸菌」を添加した「速醸酛(そくじょうもと)」造りもあります。
「酒母」造りにおいて「乳酸菌」は「酒母」を酸性に保ち、日本酒造りに必要のない細菌を殺す役目があります。
「乳酸菌」がいないと日本酒には育たないのです。
僕が若い頃、先輩のご両親の引越しを手伝ったことがありました。
夏の暑い日、三階建の一軒家から物を運び出すのはとても大変でした。
それでもお世話になっていた方でしたし、何よりご両親がとても感謝してくれていたので、手伝って良かったと思いました。
作業後に先輩のご両親から「今日はありがとうね、のど乾いたでしょ」とコンビニのビニールから差し出されたのは、パックの牛乳でした。
それを受け取った僕は心の中で叫びました。
「なんでだよ!」
おしまい。